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南鳥島沖海底に眠る2.3億トンもの海底鉱物資源。そして「暗黒酸素」とは?

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南鳥島沖海底に眠る2.3億トンもの海底鉱物資源。そして「暗黒酸素」とは?

2/12(木) 18:03配信





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日本財団ジャーナル


南鳥島近海の深海調査で採取された海底鉱物資源「マンガンノジュール」の一部


「レアメタル」とは「希少な金属」の総称で、地球上に存在する量が少ない、または採掘・精製が難しいにもかかわらず、世界的に安定した供給が求められる金属のこと。その中でも17種類の元素グループは「レアアース」と呼ばれています。


【動画】南鳥島周辺海域における海底鉱物資源マンガンノジュールの調査航海


これらは私たちの身近な製品に広く使われており、電気自動車やスマートフォン、パソコンなど、数えきれない製品の製造に欠かせません。現代の豊かな生活を支える重要な資源となっています。


しかし今、この資源の採掘・精錬・供給が限られた地域に集中していることや、国際情勢の緊張を背景に、各国が資源を安定的に確保できるのかという懸念が世界で高まっています。


こうした中、日本財団と東京大学大学院工学系研究科は、2024年4月下旬より日本の排他的経済水域(EEZ※)内、特に南鳥島近海で海底鉱物資源の調査を進めてきました。


その結果、この海域にはレアメタルを豊富に含む海底鉱物資源「マンガンノジュール」が推計2.3億トン以上も存在する可能性が明らかになりました。「資源を持たない国」とされてきた日本の常識を覆し、将来の選択肢を大きく広げる発見として、国内外から注目を集めています。


本記事では、この調査プロジェクトに携わる日本財団海洋事業部の海野光行(うんの・みつゆき)常務理事にこの調査結果について話を伺い、日本の未来にどのような可能性をもたらすのかを探ります。


※「排他的経済水域(EEZ)」とは、沿岸国がその範囲内において、天然資源の探査・開発などを含めた経済的活動についての主権的権利と、海洋の科学的調査、海洋環境の保護・保全等についての管轄権を有する水域のこと


日本の海底に眠る国産レアメタル資源「マンガンノジュール」


海底に高密度で分布するマンガンノジュールの様子。マンガンノジュールには、銅やニッケル、コバルトなどが含まれている


――そもそも、海底鉱物資源とはなんでしょうか。


海野さん(以下、敬称略):深海を含む海底に存在する鉱物資源やエネルギー資源のうち、これまで経済的・技術的な理由から、十分に利用されてこなかった資源の総称です。


代表的なものとしては、「レアアース泥(でい)」や「マンガンノジュール」「コバルトリッチクラスト(コバルトを多く含む海底鉱物資源)」、そして海底から熱水が噴き出す場所に金属成分が集積して形成される「海底熱水鉱床(銅、鉛、亜鉛、金、銀などのレアメタルを含有)」などがあります。


――なぜ今、海底鉱物資源が注目されているのでしょうか。


海野:電気自動車や再生可能エネルギー、半導体といった現代社会を支える先端産業には、レアアースをはじめとする鉱物資源が欠かせません。これらは、将来の産業基盤や社会の持続可能性を左右する存在として位置付けられています。


資源の乏しい日本にとって、自国の排他的経済水域(EEZ)内にまだ利用されていない資源が存在することは、極めて大きな意味を持ちます。現在、レアアース市場のほとんどを中国が占めており、供給が滞るリスクは、各国にとって大きな課題となっています。


もし日本が自国で資源を確保できれば、他国への依存度を下げることができます。さらに、実際に採掘するかどうかにかかわらず、「資源が存在すること」、そして「それを採取できる技術があること」を示すだけでも、国際的なビジネスだけでなく、外交上の重要なカードになるといわれています。




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