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新型コロナ感染予防めぐりデマ拡散「ネットの噂」の真偽は

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新型コロナ感染予防めぐりデマ拡散「ネットの噂」の真偽は


コラム【人生100年時代の歩き方】

 新型コロナウイルスの感染予防対策をめぐる「チェーンメール」がフェイスブックなどのSNSを中心に出回っている。日刊ゲンダイ記者のLINEにも、〈私の友人二人からの新型肺炎に対してのアドバイス〉が届いた。医療機関に勤める方からの情報だそうだ。どれも怪しい話だが“善意”で拡散されてしまうから恐ろしい。

 複数のチェーンメールを読んでいくと、共通した対策法がある。実際に効果はあるのか。専門家に解説してもらおう。

  ◇  ◇  ◇

【噂】今回のコロナウイルスは非常に熱に弱い。耐熱性に乏しく、26~27度の温度で死滅する

「ありえません。ヒトの平均体温は36度後半から37度。ウイルスはタンパク質からできており、体温よりも低い温度では不活性化は起きません。つまりコロナウイルスは低温で死なないのです」(ウイルス学が専門の中原英臣氏=医学博士)

 一般的には新型コロナやSARSなどの「エンベロープウイルス」の場合、消毒効果には“80度以上の熱湯による10分以上の処理”が必要だという。

 メールには〈体温より熱いお風呂も有効〉とあったが、いわゆる滅菌効果が期待できる熱湯に入るなら、命の危険がある。ちなみにダチョウ倶楽部が入っていた熱湯風呂でさえムリだ。

結論=ウソ

     ◇

【噂】白湯(さゆ)を飲むことはコロナウイルスに効果的だ

 先の結果から考えれば、ウイルスを殺菌できるほどの超熱湯を“白湯”として飲むことは不可能だろう。飲んだところで、日本感染症学会も「科学的に証明されたデータはありません」(担当者)という。

結論=ウソ

     ◇

【噂】民間の研究機関(医科大学)及び海外(アメリカ)からの情報によると、潜伏期間は27日

 そもそも、世界保健機関(WHO)によれば、現時点の潜伏期間は最大12・5日。感染者は2週間の経過観察が求められている。一方、中国政府の専門グループの研究発表では、新型コロナウイルスへの感染が確認された患者1099人を分析した結果、潜伏期間が最長24日間に及んだという報告もあるからややこしい。

 日本感染症学会は「27日は聞いたことがない」(担当者)という。

 中原英臣氏も「中国のデータですから……」と懐疑的だ。

「中国の話に限らず、世界的に認められた潜伏期間の検証は出てきていません。生物現象にはバラツキがあって、陽性でも無症状の人もいれば重症化する人もいます。潜伏期間も同じ。何日発症しなければ安全とは断定できないでしょう」

  温度にしろ潜伏期間にしろやたら「27」という数字が出てくるが、新約聖書「マタイ伝」の27章は「イエスを十字架にかける」までが書かれている。まっ、関係ないと思うが……。

【噂】鼻水と痰が出る場合は新型コロナウイルスではない

 これはツイッターでも拡散されていた。肺炎の研究で武漢の大学に行かされているという博士号を持った人物の知人からのまた聞きだそうだが……。

「一般的に喉に炎症を起こすことで肺炎を発症しやすくなります。新型コロナウイルスによる肺炎も同じ。喉に炎症を起こせば熱も出るし、痰も鼻水も出ます。このツイッターの情報は全く根拠がありません」(中原英臣氏)

 厚労省HPによれば、国内13例目の20代女性は鼻水が続くため医療機関を受診して発覚したという。風邪の諸症状だからと思わずに異変を感じたら、保健所などに相談しよう。

結論=ウソ

     ◇

【噂】高熱がある場合は、体を温めて、しょうがスープを飲んで体内の熱エネルギーを増やすことで、ワクチン接種をしなくてもよい

 メールにはより多くのしょうが、ニンニク、唐辛子、こしょうを取ることを勧めていたが、食べるだけで予防できるという食品はない。

「これらの食材には多少の殺菌効果はあります。ただし、新型コロナウイルスに効果があるわけではありません。予防できるなら、すでに研究機関が成分を取り出して新薬の開発をはじめていますよ」(中原英臣氏)

 ワクチン接種と食事療法は別物だ。そもそも、日常的にキムチを食べている韓国人でも、すでに数千人規模の感染者を出しているから唐辛子やニンニクは関係なさそうだ。

 ほかにもネットでは、〈コロナにはカレーが効く〉なんて噂も拡散されている。武漢から帰国した600人以上のインド人の新型コロナウイルス検疫結果が全て陰性だったり、国内での感染者数が少ないという報道から、〈カレーのスパイスが関係しているのか〉と話題に。カレーといえども、タイ人は数多く感染が報告されている。スパイスの違いとでもいうのか。いずれにしても科学的根拠はない。

結論=ウソ

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【噂】甘いものや、酸味の多いもの、塩分の摂取は少なめにする

 これはもはや一般論だ。糖尿病や高血圧、がんなどを予防するには気を付けなければならない。前出の中原氏も「論外ですね」と呆れ気味だ。こうした噂は2002~03年に大流行したSARSのときも飛び交ったという。

「当時は、お酢が予防に効くといわれましたが、一般的に食事で摂取できる量に殺菌作用はありません」(中原英臣氏)

 外務省海外安全HPにも〈酢に含まれる酢酸には消毒効果があるが、これは濃度が高い場合である。……基本的には無効〉と記載されている。
惑わされてはダメだ。

結論=ウソ

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【噂】ウイルスは太陽にさらされると完全に消えます

「確かに太陽の紫外線は殺菌効果があります。空気の入れ替えと一緒に布団を干すことはいいと思いますが、日光浴=ウイルス除去にはなりません。免疫力アップにも関係ないし、浴びすぎれば皮膚がんのリスクが上がりますから日光浴はオススメしません」(中原英臣氏)

 日光浴によって「ビタミンD」が生成されて、免疫力が上がるなどともツイッターで出回っているが、国立健康・栄養研究所は「ビタミンDの新型コロナウイルスに対する効果は確認されていません」と注意喚起をしている。

結論=ウソ

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 デマ情報に踊らされてトイレットペーパーを買い占める困ったちゃんも出ている。ネット情報を信じるのはほどほどに。

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