「病んだクソッタレな嘘つき」「トランプは裏切り者だ」トランプ支持者が「どんどん離れている」現実…多くのアメリカ人が“絶対に許せなかった”言動とは《現地ライターが解説》
「病んだクソッタレな嘘つき」「トランプは裏切り者だ」トランプ支持者が「どんどん離れている」現実…多くのアメリカ人が“絶対に許せなかった”言動とは《現地ライターが解説》 3/26(木) 6:12 配信
を、名だたる大物MAGA(※)インフルエンサーたちが一斉にバッシングし、MAGA離れが起きている。いわく、イランへの攻撃は「狂っている」、アメリカ国民は「裏切られた」、ゆえに「もはや自分をMAGAとは呼ばない」。さらには「お前らは病んだ嘘つきの集まりだ」といった罵倒まで飛び出した。(寄稿:堂本かおる。全2回の1回目/ 続き を読む)
【画像】“まるで恋人同士のようだ”と…アメリカで拡散された高市首相とトランプ大統領のツーショット ※MAGA=トランプ米大統領が掲げる政治スローガン「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」であり、トランプ氏の熱狂的な支持層の意味も持つ
トランプと政権は離れつつあるMAGAを引き止めようと、イラン戦争を、アドレナリンが噴出するエキサイティングなものとして賞賛するミームを大量にポストし始めた。映画『トップガン』、『ポケモン』、メジャーリーグなどのワンシーンとイラン爆撃の実写を組み合わせた動画だ。倫理的に許されるものではないが、MAGAの中核をなす白人男性を主なターゲットとして連発している。
しかし、イラン戦争によるMAGA離れはトランプが自分で蒔いたタネだ。なぜなら、2024年11月の大統領選でカマラ・ハリスを破った日の勝利演説において、トランプはこう言い放ったのだ。
「私は戦争を始めるつもりはない。私は戦争を終わらせるつもりだ」
「アメリカは豊かなのに、なぜこれほど生活が苦しいのだ」 トランプが大統領に就任するはるか以前より、アメリカは豊かな経済力をテコに世界全域に絶大な影響力を発揮し、度重なる他国への軍事介入を行ってきた。その一方、開発途上国への国際支援にも莫大な国家予算を使ってきた。
その背後でアメリカの庶民は「アメリカはそれほど豊かなのに、なぜ自分はこれほど生活が苦しいのだ」と不満を募らせてきた。その層がトランプを支持した。トランプが2016年の大統領選から唱えてきたキャッチフレーズ「MAGA」(Make America Great Again/アメリカを再び偉大に)は、そうしたトランプ支持者を指す言葉となった。当人たちもMAGAを自称し、MAGAは大きな社会的ムーブメントとなった。
MAGAは「古き良きアメリカ」の復活も目指した。なかにはアメリカの独立年「1776」の旗を振る者すらいる。キリスト教の教えに則って中絶や同性婚に反対し、男女の役割を明確にしようとした。人種・民族マイノリティ、性的マイノリティ、障害を持つ人など、あらゆる少数派を受け入れる「多様性」を嫌い、企業や政府の雇用方針における「D.E.I.」(Diversity=多様性、Equity=公平性、Inclusion=包括性)の廃止を歓迎した。
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政府高官が辞任を表明 トランプはこうしたMAGAインフルエンサーの「謀反」に怒り、3月15日、自身のSNS、Truth Socialに以下のポストを行なった。
〈「彼らはMAGAではない。MAGAとは私だ」(THEY ARE NOT MAGA, I AM,)〉
その2日後、3月17日にはトランプ政権の国家テロ対策センターのトップ、ジョー・ケントがイラン戦争への反意から辞任を表明した。
公開された辞任状には「我々がこの戦争を始めたのは、イスラエルおよびその強力な米国ロビーからの圧力によるもの」など、強い反イスラエル文言が並べられている。さらに、そうした者たちにトランプは「騙された」とあり、トランプをさらに激怒させた。
ケントは元米軍の特殊部隊兵であり、11回の実戦経験を持ち、同じく米軍人であった妻は2019年にシリアで戦死しているが、同時に熱烈なMAGA、かつ陰謀論者としても知られている。極右の白人至上主義者や民兵組織、キリスト教国粋主義団体などと親しく、辞任の翌日には先に挙げたタッカー・カールソンの番組に出演し、親しい友人であるカールソンと対談している。
ケントはそこでもカールソンと共に、「2024年のトランプ暗殺未遂事件や2025年の右派論客チャーリー・カークの暗殺にはイスラエルが関与している可能性」を主張した。インフルエンサーではなく政府高官の脱MAGAは、トランプにとってさらに大きな痛手となる可能性がある。(文中敬称略。つづく)
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堂本 かおる
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