出張先で立ち寄りたいチェーン店を紹介する本連載、連載31回目は、フリーランス記者の長濱良起が担当。
【写真を見る】店内でさばいた肉だから鮮度もいい! いろいろ選べるステーキはこんな感じ
■沖縄では、締めにステーキを食べる?
沖縄では飲みの締めにステーキを食べる―。そんな言説を聞いたことはないだろうか。沖縄出身者としてここに断言しよう。「みんながみんなじゃない」。ただ、沖縄がステーキ王国であることは確かだ。
戦後の米軍統治下で赤身ステーキ文化が持ち込まれたことや、輸入牛の関税が安かったことなどの影響で、県民にとっても身近な食べ物としてステーキが定着した背景がある。ステーキチェーン店の数も種類も多いし、普通の食堂のメニューにステーキが名を連ねていることもある。
そんなステーキ王国・沖縄で2015年に1店舗目を構え、今や沖縄県内24店舗、沖縄県外に48店舗、海外(フィリピン、香港、ネパール、シンガポール、豪州)に17店舗(2026年1月時点)と成長を遂げている人気ステーキチェーン店が「やっぱりステーキ」だ。


冒頭で述べた沖縄の「締めのステーキ文化」論。某テレビ番組で全国的に紹介されて知られることになったが「え? そうなの? オレたちって飲みの締めにステーキ食べるの?」と逆輸入的に驚いた沖縄県民が、実際にステーキ屋で“締めのステーキ”を食べてみたところ「これは……良いじゃないか!」となった流れすら感じている。
その流れの一端を担い、店舗数の多さと値段の安さで、より一層ステーキを身近にしたという点で、やっぱりステーキの功績は大きいのだ。
■ステーキ1000円〜でスープもライスもサラダも食べ放題!
今回お邪魔したのは、那覇市の歓楽街・松山地区にたたずむ「やっぱりステーキ 2nd 松山店」。日曜以外は夜中3時まで開いており、まさに“締めのステーキ”にぴったりの店舗だ。
券売機で注文したのは、画面左上、まさしくタイトルチューンの「やっぱりステーキ」(150g/1900円)だ。ミスジステーキで、創業当時からの人気No.1メニューとのこと。筆者は150gを注文したが、100gなら1500円だ。
しかしあれだ。安いは正義だ。気軽にお腹いっぱい美味しい物を食べられるというのは、その時点で心まで満たされる。さらに言えば、「サガリステーキ」「やわらかステーキ」の100gはなんと1000円。さらにスープにサラダ、ライスも食べ放題なのだ。
■肉は店内でさばいて新鮮さをキープ
来ました来ました。白いベールに包まれて。
やっぱりステーキのお肉は店内でさばいて新鮮さをキープ、肉厚ながらも柔らかい食感が人気の秘訣だ。さらに、富士山の溶岩石で焼く遠赤外線効果で、ふっくらジューシーな食感を実現している。
肉汁が熱でジュージューいっている中、今すぐにでも食べたいのだが、仲間たちを集めるのを忘れていた。ライスやスープ、サラダたちだ。
炊飯器から直でよそうことができるライスは、まるで家にいるかのようなリラックスした雰囲気で遠慮しなくていい安心感すらある。
■肉の前に、ソースを選ぶ幸福
すみません、まだまだじらしてしまいますね。まだ仲間を集めないといけないのです。
やっぱりステーキの魅力の一つは、充実した調味料類。にんにく醤油、シークヮーサーポン酢、和風甘だれに塩コショウも。その他いろいろ、選択できる楽しさがあるのが嬉しい。
これで仲間は揃った。
■ナイフを入れた瞬間、勝ちが確定した
早速、ナイフを入れてみる。赤身はやっぱり良い。色が良い。肉を食べているという気持ちになれる。しかも、余談にも程があるが、数カ月前から筋トレを始めたので「これが我の血となり肉となるんだ」という充実感がすごい。
柔らかいし、かつ、満足感のある食感は、沖縄出張の際にはぜひ味わっていただきたい。やっぱりステーキオリジナルのオニオンソースは、その甘みが肉のコクを引き立てる。
シークヮーサーポン酢はまさに沖縄ならでは。柑橘系のさっぱりとした風味は、オニオンソースからの味変度も高く、これまた新しい角度から肉を楽しめる。
そして、にんにく醤油だ。筆者はむしろ、にんにくそのものが好きだ。それにちょっと、禁断の工夫をしてみた。
にんにく醤油に刻みにんにくをまぜまぜするという力技だ。もうこれは絶対に美味しいことが確定しているので、詳しくは説明しない。あなたが想像した通りに美味しい。
サラダはシャキシャキしていて、肉のチェイサーとしての機能が抜群だ。肉とのバランスを見ながら、スープもサラダもライスもおかわりし放題なのがうれしい。最後までおいしくステーキを食べ進めることができた。ありがとうございます。ごちそうさまでした。
■「替え玉」ならぬ「替え肉」がある!
それでも食べ足りないというあなたには「替え肉」システムを提案したい。読んで字のごとく、ラーメン屋でいう替え玉の肉バージョンである。
この替え肉システムの何がありがたいかというと「もしもスープやライスをガツガツいきすぎてしまって、途中でお腹いっぱいになるかもしれない。どうしよう」という欲張りさんなあなたでも「とりあえず思ったよりもワンランク少なめに頼んでみて、いけそうだったらおかわりしよう」という心のセーフティネットを確保することができるのだ。
ノンストレスで、目の前のステーキに対峙することができる。これも、おいしく肉を喰らうという点では重要な要素なのではないかと、このポスターを見て考え込んでしまった。哲学である。
しかも、チキンステーキ350円、やっぱりバーグ600円とお手頃な価格帯から「替え肉」があるのがまたありがたい。
また、この日は売れきれてしまっていたが、沖縄ぜんざいも是非食べてほしい。
知っている人もいるかと思うが、沖縄で「ぜんざい」というと、かき氷の上に甘いぜんざいがかかって白玉が載っているものが一般的だ。子どもの頃はシロップのかき氷派だった私も、なぜか思春期を迎えるにつれどんどんぜんざい派になっていき、大人になると、誰かの家にお邪魔する時の手土産にするほどになっていた。
やっぱりステーキとさっぱりぜんざいで、あなたも一度“締めのステーキ”デビューに挑戦だ!
長濱 良起 :フリーランス記者
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